プロが魅力を感じる「クリエイター像」
中国でのキャラクタービジネス展開を考える日本人クリエイターにとって、ノウハウのあるプロとの出会いは光明になり得る。陳さんは、どういった作り手に注目しているのか。
山下さんが「仕事がやりやすいのは、どういう人か」尋ねた。陳さんが挙げたのは以下のような項目だ。
・本気で、キャラクターを売り出していくモチベーションがある ・コスト感覚と柔軟性があり、必要な時にはこだわりをゆずってデザイン調整できる ・〆切を守る。いきなり連絡がつかない状態にならない、など常識を守って働いてくれる ・中国をはじめ、海外に対して変な偏見を持っていない
なお、対面で会えるかを重視するようだ。「ライセンシング ジャパン」「ライセンシング・エキスポ」といった展示会、デザインフェスタ、裏原宿エリアのギャラリーに足を運び、「これは」と感じるクリエイターや作品を探しているという。では、「コミックマーケットにも行くのか」。陳さんの答えはスペースにて(50:58~)。
最後に、作リエ恒例の「仕事をする上で最も大事にしている、クリエイティブの柱」について。
陳さん「『人間を愛すること』ですね。この仕事をするうえでの原動力は、いいクリエイターやキャラクターと出会って何かをしてあげたい、心の底から好き、という気持ちなんです」
金のため、稼ぐために働くのは限度があるのだという。
スペース終了後の陳さんに、話を聞いた。山下さんから数々の質問を受け、
「『なるほど、クリエイターさんたちはこういうことが気になるのか』と感じました。例えば、コミケに行くかどうかを聞かれて、なるほどって思いました』
と、新たな気づきを得た様子だった。
第19回作リエは、2023年4月12日実施予定。