バイドゥ「中国版ChatGPT」開発も 大規模言語モデル「いくつも必要ない」

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文心一言は「方言」を理解

   文心一言がテキストベースで対話できる点はChatGPTと同じだが、ChatGPTにはない独自の強みが2点ある。

   一つは「中国語理解」の深さだ。英語理解は米国のプロダクトに遠く及ばないが、バイドゥの李彦宏最高経営責任者(CEO)によるとことわざ、歴史上の人物、地名、詩、小説など中国固有の言葉を広く理解して正確な回答に導けるという。「国産」を強調するためか、方言の音声にも対応した。中国の有名な詩を、「四川方言」「広東語」「東北方言」などで暗唱させることができ、ユーザーが試す様子が既に動画サイトで配信されている。李CEOは方言機能を「皆が楽しんでくれれば」と語っており、まだ社会実装の詳細が見えないプロダクトを多くのユーザーに触れてもらう仕掛けの役割を果たすだろう。

   また、「文心一言」は「〇〇を描いて」と入力すると画像を表示してくれる画像生成機能を有している。OpenAIが3月14日(米国時間)にリリースした大規模言語モデルの最新バージョンGPT-4は画像を理解する能力はあるが、画像生成はできない。ただしユーザーのフィードバックを見ると、「文心一言」の画像生成の精度は高くなく、SNSでは「××を描いてと頼んだらこんな画が出てきた」と面白画像コンテストのようになっている。「文心一言」は動画生成も準備しているが、3月16日には公開できるレベルに到達せず、機能のリリースを見送った。

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