「電車でGO!!」し放題の宿泊プラン、登場だ。しかも携帯ゲーム機でなく、「コンパクト筐体」を使って遊べるという。
阪急阪神第一ホテルグループの第一ホテル東京(東京都港区)による、開業30周年を記念した特別企画で、2023年4月1日~6月30日の期間に宿泊できる。ホテルの客室にゲーム筐体とは、これいかに。ゲーマ―記者・J子、現地を取材しました。
ホテル?いやゲームセンター?
客室のドアを開けた瞬間、向かって左に大きな影。タイトーの鉄道運転シミュレーションゲーム アーケード版「電車でGO!!」のコンパクト筐体だ。右手の壁には、同作の巨大ポスターが貼られている。
J子「(ここはホテルのはず......いや、ゲームセンターか......?)」
どんなテンションでいればいいのか迷いつつ、まずは室内へ。ベッド二台に、バスルーム付きの、ラグジュアリーな空間だ。そこに筐体とポスター......異色のコラボレーションが、面白すぎる。
貸し出し用の車掌制服(上着)と帽子を身に着けると、途端に運転士気分だ。大人用だけでなく、子ども用の制服もあるので、例えば親子揃って運転士デビューできる。
いざ「運転席」へ。操作盤の左にある「マスコン」を倒して加速と減速を行い、タッチパネル部で「戸閉灯」、「速度予告・速度計」などを操作する。
初見未予習だが、何せ無料で遊び放題なので、失敗が全く怖くない。せっかくなので「阪急電鉄」を......と思ったが、選択肢にないので、仕事で乗り慣れている「山手線」をチョイス。原宿―恵比寿間を走行した。運転中、マスコンをどちらに、どのくらい倒せばいいか、警笛をいつ鳴らせばいいかといったアドバイスが、画面に随時表示されるので、その通りにうまく操作できればスコアが加算される。
結局、停車に苦戦してオーバーランしたものの、評価はC。「イエロースター 模範運転士」と出た。
J子「......当たり前だと思っていたけど、電車が遅延せず、しっかりホームに停まるのってすごい。通勤の時に優しい気持ちになれそう」
コツを掴むと、景色を楽しむ余裕が出てくる。全路線の運転を極めようとすると、時間がいくらあっても足りないだろう。ふかふかのベッドがすぐ隣にあるのに、寝る暇も惜しんでしまいそう。
「電車まみれ」になれる
同宿泊プランの客室は、「トレインビュールーム」と銘打っているだけあり、筐体以外にも見どころがある。
部屋の奥にある窓からは、複数路線の電車が眼下を通る様子を一望できる。7階からの眺めなので、遮るものがない。
電車好きは、ベッド上を見て「おっ」とうれしくなるかもしれない。阪急電車の座席に使われている、「ゴールデンオリーブ色の生地」で作ったクッションが置かれているのだ。
さらに「オリジナルスケッチブック」、「クーピーペンシル12色セット」といった、阪急電鉄グッズももらえる。
レストランでの朝食付きで、価格は4万5000円から(宿泊税別、1泊2名)。1日1室限定で、予約は23年3月10日から受け付けている。
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