遊牧民の子
霧馬山は1996年生まれ。スポーツ報知によると、モンゴルの首都ウランバートルから600キロ離れたドルノドゥで生まれた。父親は羊を飼育する遊牧民。生まれた時から距離が離れた2か所のゲルと呼ばれる住居用テントで過ごした。幼い頃から父の仕事を手伝い、「馬にも乗っていました」と明かすなど、生活の中で自然と足腰が鍛えられた。
霧馬山は、朝青龍のように、モンゴル相撲の少年の部で優勝したり、白鵬のように、父親がモンゴル相撲やレスリングで活躍したりしていたわけではない。
モンゴルでは柔道をやっていたが、相撲経験はなかったといわれる。14年に来日したときは体重70キロ足らず。その後の猛けいこで大関を狙えるところまでこぎつけた。好きなアーティストは長渕剛。日本にすっかり溶け込んでいる。
モンゴル出身力士の優勝は朝青龍、白鵬、日馬富士、旭天鵬、鶴竜、照ノ富士、玉鷲、逸ノ城に続き9人目だ。