質問になんでも答えてくれるという対話型AI(人工知能)「Chat GPT」。これが記号やテキストで絵を表現する「アスキーアート(AA)」の生成にも対応していると聞いた。
早速試してみると、生み出されるAAのクオリティーにいろいろ驚いた――。
頭頂部から順に出力
記者はChatGPTを開き、日本語で「ドラえもんのアスキーアートを作ってください」と打ち込んだ。誰もが知る国民的キャラクターだ。
AIは「こちらがドラえもんのアスキーアートになります」と前置きし、1行ずつ、空白や記号を織り交ぜ、頭頂部から順にAAを生み出していく。
ドラえもんらしく丸みを帯びた頭部の輪郭。さらに顔の中心部分に広がる白い部分と、外側の青い部分の境界線が描写されていく。これは、期待できるかもしれない。
そのまま見守ると、徐々にAA描画の雲行きが怪しくなる。目にあたる部分は黒丸の「●」記号のみで、丸いはずの鼻は逆三角形「▽」で表現されているのだ。そうしてドラえもんとは似ても似つかない謎のキャラクターが完成した。誰だ。
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/ / ̄\\ \
/ / ● ● \\ \
/ / ▽ \ \
| ( ○ ω ○ ) |
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口はオメガ「ω」記号のみ。三本ヒゲは無い。変わりに口の横に「〇」記号が付き、頬の照りを表現。強いていえばゴリラに見える。