東京・新宿駅の西口と南口を結ぶ「モザイク通り」が、2023年3月25日で営業を終了した。3月26日から通行ができなくなっている。西口に超高層ビルを建てる「新宿駅西口地区開発計画」に伴うものだ。
モザイク通りは西口から南口へ手軽に移動できる手段だった。ツイッター上では「モザイク通りがないと南口に行けない」「不便になるな」といった反応が出ている。
完全封鎖で「もう通れないの」
記者は27日13時ごろ、新宿駅現地を訪れた。モザイク通りの西口側はチェーンや工事で用いる白いパーテーションによって完全に封鎖され、一般人は出入りできない。モザイク通り内で営業していた店に用があるとおぼしき女性が「もう通れないの?」と工事スタッフに話しかけるのが聞こえてきた。
パーテーションの一部に、商業施設「新宿ミロード」や新宿駅南口への迂(う)回路の案内が貼り紙である。とはいえ専用の道を新たに用意しているわけではない。新宿駅の西側、京王百貨店や駅ビル「ルミネ1」沿いの道を南へ行き、そのまま甲州街道を左折して南口側へ回る。従来でも利用されてきた、やや遠回りとなるルートだ。
一応、地下経由で南口へ抜けられる道もある。モザイク通りの脇、京王百貨店に入り、「食品街」の入り口を書かれている階段を下る。そのまま和食店やケーキ店が並び立つ細い「京王のれん街」を道なりに直進。突き当り付近に見えてくる左側の階段を上っていけば、南口の構内に着く。
なおモザイク通りの南口側(新宿ミロード側)出入り口も、白いパーテーションや鍵付きの扉に覆われ、立ち入りできないようになっていた。