ポプテピピック2期OP「今明かされるトリビア」 実は毎回あのキャラが...

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再生中にも自由に視点変えられる「360度VRMV」

   同オープニングアニメーションは、ゆはらさんがVRペイントツール「Quill(クウィル)」で書き出したデータを、Adobe Photoshopでなぞって作り上げたもの。ヘッドマウントディスプレイをかぶり、空間上に絵を描いてアニメーションにできるという。

   大学4年生の修了制作を通じ、VRアニメーションの魅力を体感した、ゆはらさん。その後、ミュージシャン・トクマルシューゴさんの楽曲「Canaria」のMVを360度手描きアニメーションで作り、第24回文化庁メディア芸術祭にエンターテインメント部門新人賞を受賞した。同作をYouTubeで見ると、動画左上にボタンがあり、再生中に視点を自由に変えられる。いつでも、どこからでも眺めていい作品なのだ。

ゆはらさん「だからこそ、視線誘導が大事です。後ろを向いていたら、主人公が死んでいた......なんてことにならないために、見てほしいところを見てもらう工夫が必要ですね」
山下さん「確かに、『どこを見ればいいかわからん!』ってなりますもんね。工夫について、具体的に言うと?」
ゆはらさん「例えば、音です。音が後ろで鳴ったから、振り向いたらドアが開いている、とか。あとはライティングやエフェクトも駆使しています」

   VR空間で視聴すれば、自分の立ち位置によって、音が聞こえてくる方角も変わる。

   ゆはらさんは「VRアニメーションの魅力は色々あるが、一番は『自分が描いた世界に入れる』こと」と語る。現実では造りえない建物さえ、ローコストで生み出し、中に入れる。場所の制約もない。クリエイターが表現したいものをそのまま、形にできるのだ。

   スペース終了後、ゆはらさんと山下さんに、内容を振り返ってもらった。二人が共通して出したキーワードが「音MAD」。ニコニコ動画が中心になって発展したジャンルで、ゆはらさんも山下さんも、かつてさまざまな投稿作品に触れ、刺激を受けていたという。スペース中、山下さんが音MADの話題を取り上げたことから、

「自分が意識していなかった音MADからの流れにも気づかされました」

   と、ゆはらさん。「ポプテピピック」第二期オープニングアニメーションに、音MADを思わせる要素がちりばめられていたと、改めて自覚したそうだ。山下さんとのトークによって制作の振り返りができたと同時に、「新しい技術やチャレンジに取り組みたいという想いが強まりました」と話した。

   第18回作リエは、2023年3月29日実施予定。

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