サウナで地球温暖化を感じる 暑さから逃げられないウミガメやペンギンの気持ち

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ウミガメ絶滅の恐れも

   本イベントには、筑波大学生命環境系特任助教・西田梢さんが参加し、海の現状や問題を説明した。それによると、2022年は沖縄・石垣島周辺で水温30度以上の日が1か月以上続き、サンゴの大規模な白化現象が起きた。サンゴの体内で色素を持つ褐虫藻(かっちゅうそう)が減少したために、サンゴの白い骨格が透けて見える現象だ。この状態がしばらく続くと、サンゴは死滅することもあるという。

   ほかにも、温暖化により獲物が取れなくなったホッキョクグマの体重が数十年かけて減少している報告がある。ふ化時の砂の温度で性別が決まるウミガメは、高温のためメスが多くなり、性別の偏りから絶滅の恐れがある地域も報告されている。

   西田さんは本イベントについて、「サウナを体験しながら、地球の豊かな海やそこで暮らす生き物について知り、サステナブルな社会を実現するために何ができるのか、考えていただけたら」と話した。

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