「ovice」を使って現実とバーチャルをつなぐ 「会話がなくても成り立つツール」

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近づかないと「聞こえない」

   実際に体験してみると、ジョンさんの説明の意味がよくわかる。取材先の部屋には、バーチャルオフィスを映し出すボードとタッチパネルが設置されていた。バーチャルオフィス上では、オヴィス社員のアバターが会議室やデスクにいる。アバターに持ち主の顔が映し出されているものも。これは、カメラがアバターの持ち主の顔を自動検出し、カメラの中心に常に顔が映るようになっているという。

   記者もアバター姿となり、バーチャルオフィスに入って2人以上が集まる場所に進んでみた。一定の距離まで近づくと、2人組の会話が聞こえ、話の輪に入っていける。逆にそこから離れていくと、会話は聞こえなくなり、フェードアウトする。距離だけでなく、矢印によって左右の概念も表現されるため、「自分が話しかけられている」と感覚的に理解できる。

   こんな配慮もある。「会議室」に記者のアバターが近づいても、室内の会話は聞こえない。「入室」すれば会議に参加可能で、自分の顔を映すことができる。ただし設定によっては、部外者は参加できない。

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