「NARUTO」の世界にVRで入る 巨大な「尾獣」に螺旋丸放て

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   人気漫画「NARUTO」の世界に入れるVR(仮想現実)アトラクションがある。テレビ東京が展開するVRアトラクション「NARUTO × BORUTO VR」だ。2023年3月21日~5月28日に、「ダイバーシティ東京 プラザ」(東京都江東区)内で展開する。

   記者はメディア向けの先行体験会に参加。忍者としての訓練を受けに行った。

  • 「NARUTO × BORUTO VR」で忍の里へ
    「NARUTO × BORUTO VR」で忍の里へ
  • 入り口には「NARUTO」キャラの等身大フィギュアを配置する
    入り口には「NARUTO」キャラの等身大フィギュアを配置する
  • 忍者姿のスタッフが操作方法を講習
    忍者姿のスタッフが操作方法を講習
  • VR空間内では必死に「チャクラ刀」を振っています
    VR空間内では必死に「チャクラ刀」を振っています
  • 左手で「螺旋丸(らせんがん)」を放ち、右手では「チャクラ刀」を振る
    左手で「螺旋丸(らせんがん)」を放ち、右手では「チャクラ刀」を振る
  • ボス敵の「尾獣」
    ボス敵の「尾獣」
  • 敵の忍者も攻撃を仕掛けてくる
    敵の忍者も攻撃を仕掛けてくる
  • 最後は訓練の結果が発表される。
    最後は訓練の結果が発表される。
  • 「NARUTO × BORUTO VR」で忍の里へ
  • 入り口には「NARUTO」キャラの等身大フィギュアを配置する
  • 忍者姿のスタッフが操作方法を講習
  • VR空間内では必死に「チャクラ刀」を振っています
  • 左手で「螺旋丸(らせんがん)」を放ち、右手では「チャクラ刀」を振る
  • ボス敵の「尾獣」
  • 敵の忍者も攻撃を仕掛けてくる
  • 最後は訓練の結果が発表される。

左手で「螺旋丸(らせんがん)」を放つ

   アトラクションの入り口には、写真撮影スポットとしてNARUTOの登場人物「ナルト」「サスケ」「サクラ」「カカシ」の等身大フィギュアが飾ってある。アトラクション終了後にはVR空間に入ってナルトたちと写真撮影できるコーナーも用意されている。

   アトラクションではまず、「科学班の忍者」という設定のスタッフがVRの操作方法を講習する。VR内での移動は、一般的なゲームのようにコントローラーのスティック操作で動くのではない。その場で立ち止まったまま体を上下に振動させ、歩くかのような動作をすることで、プレーヤーが向いている方向に動ける。

   ひざを深めに落とした後、跳躍するかのように体を伸ばせばジャンプできる。実際に飛ぶ必要はなく、足は床に着いたままでいい。

   左手のコントローラーのトリガーを押し込み、指を離せば「螺旋丸(らせんがん)」が放てる。チャクラ(エネルギーのようなもの)を圧縮した球体で距離の離れた敵を攻撃できる、主人公「ナルト」の得意技だ。右手のコントローラーを振り回すと、手に持った「チャクラ刀」での近接攻撃が可能だ。

   講習を終え、VRヘッドセットを装着。目の前にはNARUTOの舞台「木の葉隠れの里」を再現した街が広がり、同作や続編「BORUTO」の登場人物が現れる。キャラクターのガイドのもと、忍者の訓練に挑戦する。

激しいアクションに思わず汗

   巻物を集めながらVR内を走る移動訓練や、螺旋丸やチャクラ刀を敵に当てる訓練をしたあと、ボス敵「尾獣」と戦うことになる。巨大な尾獣とともに敵の忍者が何体も現れるため、走り回って攻撃を避けながら尾獣に螺旋丸を当てる必要がある。

   尾獣の弱点は、頭部だ。照準を頭に合わせて螺旋丸を放つのに集中しすぎると、いつの間にか走り回ることを忘れてしまい、尾獣や敵忍者の攻撃を受けてしまう。かといって回避行動だけを続けては、こちらからの攻撃がおろそかになる。敵忍者を避けるため、記者はジャンプを繰り返しながら戦うことにした。

   ダメージを受けすぎると、「緊急離脱」とのメッセージが出現し、プレーヤーは初期位置にもどる。尾獣の体力は6割までに減らすことができたが、4回ほど緊急脱出したところで制限時間を過ぎてしまった。最後はナルトたちが目の前に現れ、訓練結果を発表する。記者の結果は「不合格」だった。

   走り回る動作や屈伸によるジャンプを繰り返した結果、汗まみれに。軽くジョギングをした後のような気分だ。ただ激しいアクション性にもかかわらず、車酔いのような症状「VR酔い」が起こらなかった。

   制作を手がけた「Five for」の開発担当者に取材した。体の振動によって移動するという操作性については、「(プレーヤーの)手を解放したかった」と話す。VR内ではプレーヤーは自身の腕や手ごとゲーム空間に入れるため、通常のゲームのようにコントローラーのスティックを動かすような形式とは別の移動手段を採用したかったとのことだ。

   一般に、VRゲームでは、自身の体は止まったままなのに、視界は動くという、動作や感覚のズレにより酔いが起こりやすい。しかし、「NARUTO × BORUTO VR」ではある程度、自身の体とVRの動きが連動している。個人差はあるだろうが、比較的酔いづらくなっているとのことだ。

   ターゲット層としては、海外からの観光客や、かつて「NARUTO」ファンだった30代のユーザーなどの来場を見越している。

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