激しいアクションに思わず汗
巻物を集めながらVR内を走る移動訓練や、螺旋丸やチャクラ刀を敵に当てる訓練をしたあと、ボス敵「尾獣」と戦うことになる。巨大な尾獣とともに敵の忍者が何体も現れるため、走り回って攻撃を避けながら尾獣に螺旋丸を当てる必要がある。
尾獣の弱点は、頭部だ。照準を頭に合わせて螺旋丸を放つのに集中しすぎると、いつの間にか走り回ることを忘れてしまい、尾獣や敵忍者の攻撃を受けてしまう。かといって回避行動だけを続けては、こちらからの攻撃がおろそかになる。敵忍者を避けるため、記者はジャンプを繰り返しながら戦うことにした。
ダメージを受けすぎると、「緊急離脱」とのメッセージが出現し、プレーヤーは初期位置にもどる。尾獣の体力は6割までに減らすことができたが、4回ほど緊急脱出したところで制限時間を過ぎてしまった。最後はナルトたちが目の前に現れ、訓練結果を発表する。記者の結果は「不合格」だった。
走り回る動作や屈伸によるジャンプを繰り返した結果、汗まみれに。軽くジョギングをした後のような気分だ。ただ激しいアクション性にもかかわらず、車酔いのような症状「VR酔い」が起こらなかった。
制作を手がけた「Five for」の開発担当者に取材した。体の振動によって移動するという操作性については、「(プレーヤーの)手を解放したかった」と話す。VR内ではプレーヤーは自身の腕や手ごとゲーム空間に入れるため、通常のゲームのようにコントローラーのスティックを動かすような形式とは別の移動手段を採用したかったとのことだ。
一般に、VRゲームでは、自身の体は止まったままなのに、視界は動くという、動作や感覚のズレにより酔いが起こりやすい。しかし、「NARUTO × BORUTO VR」ではある程度、自身の体とVRの動きが連動している。個人差はあるだろうが、比較的酔いづらくなっているとのことだ。
ターゲット層としては、海外からの観光客や、かつて「NARUTO」ファンだった30代のユーザーなどの来場を見越している。