WBC初戦「視聴率」41.9% 過去大会、そしてサッカーW杯と比べたら

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   「第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)」で、日本代表「侍ジャパン」は1次ラウンド初戦、中国に8対1で快勝した。

   この試合は、TBS系で放送された。東スポWEBの2023年3月10日付記事によると、ビデオリサーチの調べで関東地区での平均世帯視聴率は、41.9%を記録したという。これは20時9分から放送された後半部分の数字で、18時からの平均世帯視聴率は30.2%だった。

  • 大谷翔平選手の活躍が気になる(写真:CTK Photo/アフロ)
    大谷翔平選手の活躍が気になる(写真:CTK Photo/アフロ)
  • 大谷翔平選手の活躍が気になる(写真:CTK Photo/アフロ)

2006年決勝は43.4%

   「41.9%」という数字がどれほど高いのか。過去のWBCの視聴率を見てみよう。

   初開催の2006年。決勝の日本-キューバ戦では43.4%(ビデオリサーチの年間高世帯視聴率番組から・放送時間270分)で、過去最高記録だ。放送時間の長さは異なるが、実はこれに次ぐ視聴率だったのだ。

   スポーツの国際大会は、高視聴率を記録するケースが珍しくない。ビデオリサーチ調べだと直近では、サッカーワールドカップ・カタール大会の日本-コスタリカ戦が、2022年の年間高個人視聴率番組で1位に、平均世帯視聴率でも42.9%(放送時間150分)という高い数字を出している。

   そこでWBCとW杯、2つのビッグイベントの過去視聴率を調べ、他の番組を含めた年間ランキングでの順位を見てみた。

   WBCの前回大会は2017年。最も高視聴率だった日本代表の試合は、3月14日の2次ラウンド・キューバ戦で、27.4%(放送時間188分)、全体の5位という結果に。

   W杯の前回は、2018年のロシア大会。日本のグループリーグ初戦、6月19日のコロンビア戦が、年間高世帯視聴率番組(放送時間67分)で1位になっている。平均世帯視聴率は48.7%だ。なお3位は、同じコロンビア戦の放送前半で、42.8%(同65分)となっていた。

52.7%をたたき出した試合

   2013年に第3回WBCが開催されている。「侍ジャパン」の試合では、2次ラウンドのオランダ戦が平均世帯視聴率34.4%(放送時間150分)で、年間5位となっている。この年、W杯ブラジル大会のアジア予選も行われ、日本-オーストラリアが38.6%(同127分)で3位に入った。W杯本戦は翌14年。6月15日の日本-コートジボワール戦の放送後半(同64分)が46.6%で、この年1位に輝いている。2位も同じ試合の前半(同74分)で、42.6%だった。

   2009年開催の第2回WBCは、日本が優勝し、注目度の高い大会だった。3月20日放送の2次ラウンド・韓国戦が40.1%(放送時間229分)で年間の視聴率3位。なお10位までに、同大会の中継が4つランクインしているが、いずれも韓国戦だ。

   2010年は、W杯南アフリカ大会。この年の視聴率ランキングで5位までを独占した。6月29日に放送された決勝トーナメント・日本-パラグアイ戦の57.3%(放送時間150分)が堂々の1位だ。同試合の放送後半が2位で、53.5%(同50分)となっている。

   2006年はWBC、W杯どちらも開催された年であり、WBCの初開催年でもある。この年の視聴率1位は、W杯ドイツ大会の日本-クロアチア戦で52.7%(放送時間175分)。2位は、初戦のオーストラリア戦が49%(同155分)でランクイン。3位に食い込んだのが前述のWBC決勝・日本-キューバ戦(同270分)で43.4%だった。

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