堀江貴文氏「HORIE MOBILE」始動 「Web3.0」に進出、トークンがカギに

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   実業家・堀江貴文氏の名前を冠する携帯電話回線ブランド「HORIE MOBILE(ホリエモバイル)」が誕生した。格安携帯キャリア「X-Mobile」を展開するエックスモバイル(東京都港区)と堀江氏がタッグ。MVNO(仮想移動体通信事業者)として、2023年3月16日からサービスを開始する。

   キャッチコピーに「未来に加速する、モバイル」を掲げる。割安な携帯電話回線サービスだけでなく、利用者に向けた独自イベントやコンテンツ配信を展開するという。3月8日、東京都内で記者会見を行なった。

  • 「HORIE MOBILE」のSIMカードを手に取る堀江貴文氏(右) 左はエックスモバイル代表木野将徳氏
    「HORIE MOBILE」のSIMカードを手に取る堀江貴文氏(右) 左はエックスモバイル代表木野将徳氏
  • 追加料金での電話かけ放題や端末補償サービス
    追加料金での電話かけ放題や端末補償サービス
  • HORIE MOBILEではWeb3.0領域のサービスも用意する
    HORIE MOBILEではWeb3.0領域のサービスも用意する
  • 「HORIE MOBILE」のSIMカードを手に取る堀江貴文氏(右) 左はエックスモバイル代表木野将徳氏
  • 追加料金での電話かけ放題や端末補償サービス
  • HORIE MOBILEではWeb3.0領域のサービスも用意する

「通信業界のLCC」へ

   「HORIE MOBILE」では月あたり20GB(ギガバイト)までデータ通信が可能で、5分間まで通話料がかからない電話かけ放題サービスを提供する。月額基本料金は3030円(税込)だ。通信回線はNTTドコモのネットワークを利用しており、大手キャリアと同じ通信環境を使用可能とのことだ。

   全国に363店あるエックスモバイルの実店舗で、機種の乗り換えや端末修理といった各種サポートを受けられる。月50GBまで拡張できるプランや、海外滞在時に使えるモバイルWi-Fi端末の提供も行う予定という。

   MVNOとは自社ではなく他社の回線を借り受け、通信サービスを提供する業者を指す。堀江氏は会見のなかで、初期のMVNOサービスは接続が不安定であったり回線速度が遅かったりするケースがあり、「安かろう悪かろう」というイメージがついてしまったと指摘する。

   近ごろはしっかりと通信品質が高まっているものの、MVNOという言葉にネガティブな印象があるため、HORIE MOBILEとしてはLCC(格安航空会社)になぞらえて「通信業界のLCCを目指す」と語った。

「デイリーホリエニュース」受け取れる

   他社のMVNOとHORIE MOBILEが異なる大きな特徴は、堀江氏による独自コンテンツを楽しめる点だ。

   例として、利用者には「デイリーホリエニュース」の配信を行う。堀江氏がトーク配信サービス「ZATSUDAN」などを通して発信しているビジネスや政治、経済の有料情報を無料で受け取れるという。また今後展開する「HORIEプロジェクト」の参加権を得られる。今後、オリジナルコンテンツを拡充予定とのこと。

   さらに次世代のインターネットの形を意味する「Web3.0」領域に踏み込み、ポイントサービスのようなかたちで利用者が「トークン」をためられる仕組みを準備しているという。トークンとは一般的に、企業などが独自に発行する暗号資産や仮想通貨を意味する。詳細は3月16日に発表する。

   堀江氏によると、月々の携帯電話料金の一部をユーザーがトークンの購入に充て、積み立てていけるような仕組みをイメージ。加入者が増えるほど、ユーザーが保有するトークンの価格が上昇する可能性があるという。

   「我々にはポイント割引、『楽天経済圏』といったものはないため、(仮想通貨という)オープンなものに乗っからせてもらう」と堀江氏。一般ユーザーは「お得」とわかるサービスに、より魅力を感じるのではないかとみる。「(トークンサービスが)うまくいくかはわかりませんが、一生懸命考えています」と話した。

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