「マイナンバーカード」2万円分ポイントもスルー 申請しなかった人の本音

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「COCOA」不具合見て不安に

   マイナンバーカードをめぐっては、2024年秋には健康保険証と一本化し、「マイナ保険証」を作る予定を厚生労働省が発表。また、現行の保険証や「マイナ保険証」を持たない人向けに作られる「資格確認証」の利用では、受診料を高くする方針を示している。

   Bさんは、この2024年秋には交付申請するか迷うと話す。だが、身分証明に使える手持ちの写真付き「住基カード」の有効期限内であり、それが切れるまでは「面倒くさがって申請しないかも」と後ろ向きだ。結局、従来型の保険証が使えなくなる、住基カードの期限切れなど「申請せざるをえない状況」か、交付申請で10万円程度の給付が実施される場合なら、申請するそうだ。

   30代女性Cさんも、申請をしなかった人のひとり。「持つ必要性を感じない」「今、持ちたくない」という。「政府がマイナンバーカードを作らせたがる理由」に疑問を持っているためだ。また、新型コロナウイルスの接触確認アプリ「COCOA」での数々の不具合に触れ、カードの運用面や情報管理に不安があるという。

   2万円分のポイントにも、「魅力に感じませんでした」。金額は高いが、リスクを考えたとき、「目先の利益に飛びついた結果どうなるか、怖い」のが本音だ。

   前述の「マイナ保険証」の話が出たときには、気持ちが揺らいだとCさん。それでも、後々混乱が起こる可能性を考え、静観することにした。マイナンバーカードを持つのは、政府の運用方針に納得し、「切り替えないと、生活や仕事に支障が出る」、「これまで煩雑だったものが格段に便利になる」となった場合だとした。

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