オリーブオイルが霧状に
フードスプレー「BOV」を展示する「三谷バルブ」(東京都)のブースでは、オリーブオイルがスプレーのように噴射できるボトルと、はちみつや「ラッシー」といった食品をムース状にした製品が並んでいた。
同社担当者に聞くと、スプレーボトルはプッシュする強さによって使い分けできるという。勢いよく噴射するほか、力加減を調整すれば数滴ずつ出したり、霧状にしたりするのも可能だ。使いたい分だけを使えるうえ、ボトルに入れることで酸化や変質も防げると話した。
次に記者は、ムース状のラッシーを試食した。ラッシー特有のヨーグルト感や甘味はそのままに、「しゅわっ」とした軽い口当たりが楽しめた。
進化しているのは食品だけではない。
ロボット開発などを手掛ける「Closer」(茨城県)のブースでは、包装箱詰めロボット「PickPacker(ピックパッカー)」が、せっせと商品を運んでいた。
AIを搭載した小型カメラで商品を検知し、吸盤のようにつかみ、容器に入れる。一連の流れをスムーズにこなしながら、詰める商品が無くなると自動で待機モードに入り、商品を追加するとまた動き始める。
ブース内の担当者に取材すると、コーヒー1杯分の小さなパックから、レトルト食品のパウチなど、さまざまなサイズ・重さに対応できると話した。
「FOODEX JAPAN」では3月10日まで、食に関する講演やセミナー、展示が行われる。次回開催は、2024年3月5~8日を予定している。