カンロが販売中の「リ ミカングミ」は、ミカンそのまま!? 同社の発表資料によると、「清見ミカン」搾汁時に残る繊維質「清見パルプ」と、「清見ミカン」の果汁を使用している。つまり、ミカンがまるごと使われたグミだ。
繊維質まで入っているなら、それはもう「ミカン」なのではないか。J-CASTトレンド記者は、「リ ミカングミ」と、ミカンを使った加工食品とを食べ比べてみた。
想像以上に「ミカン」
まず、「リ ミカングミ」をいただく。しずくのような形で、白く細かい粒子に覆われている。「清見パルプ」があるようには見えないが、噛めばミカンの繊維を感じられるだろう。そう思い、口に放り込む。すると、滑らかで柔らかい食感に、ミカンの甘味と香りが一気に広がった。
結構「ミカン度」が高い...。フルーツポンチなどによく使われている「シロップ漬けのミカン」が、一番似ている味のような気がした。そこで、比較対象には以下を選んだ。
・シロップ漬けのミカン ・マンダリンオレンジジュース
本来なら「ポンジュース」といった、みかんジュースが適切だが、記者が回ったスーパーやコンビニでは見つけられなかったため、代わりに、ミカン属に分類される「マンダリンオレンジ」の果汁100%ジュース「マンダリンオレンジジュース」としている。
いさ、食べ比べ。想像以上に、シロップ漬けミカンにそっくりだ。違いをあげるなら、食感だけにも思える。一方、ジュースには砂糖が入っていないこともあり、グミのほうが甘い。
ミカン苦手な人もおいしいかも
同僚2人にも食べ比べてもらった。
男性記者Aは、「繊維がない」と驚いた様子だった。事前に、「清見パルプを使ったグミ」と説明していたからだ。そのため繊維質が残っていて、歯に挟まるのかなと予想をしていたという。食感は硬すぎず柔らかすぎず、ちょうどいい硬さだという。
次に、シロップ漬けミカンとの比較。Aは「香りは同じだが、グミのほうが酸味も弱く、お菓子っぽい」と正直な感想。マンダリンオレンジジュースとの比較では、やはり甘味はグミが高いと話した。
グミとしての魅力と、完成度は高いと答えたが、ミカン度としては「10中5」と辛口評価に。
女性営業Bは、「グミの食感だけど、味はミカン」と目を開いて、おいしいと話した。香りも感じるそうだ。一方、繊維は感じないものの、「ミカン感の強さは、繊維が入っているからこそなのか」と想像していた。
また、Bはミカンが苦手な親族がいるそう。ただ、
「苦手に感じる原因であろう、『えぐさ』や『青臭さ』がまったくない。ミカンの良いところだけを残していて、上品なおいしさのみを感じられる」
と絶賛。また、比較では「ジュースより濃厚で、シロップ漬けから酸味を抜いて、もっと甘くした感じ」とも話し、味と香りに満足していた。