広島の魅力「架空サミット」で感じて ワーケーションで名所や特産品を

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   広島県観光連盟は、同県内の名所でワーケーションができる「架空サミット」を開催する。県の魅力を内外に発信する目的だ。期間は2023年3月22〜24日。

  • うさぎに囲まれれば仕事もはかどる…?!
    うさぎに囲まれれば仕事もはかどる…?!
  • 2020年12月に駅に掲示されたポスター(@kanko_hiroshima)
    2020年12月に駅に掲示されたポスター(@kanko_hiroshima)
  • うさぎに囲まれれば仕事もはかどる…?!
  • 2020年12月に駅に掲示されたポスター(@kanko_hiroshima)

400年の名城や「うさぎ島」

   「架空サミット」は、まだ広く知られていない広島県の観光スポットをPRするイベントだ。「架空」という通り、セミナーや講演は行われない。ただ広島県の名所や特産品を楽しみながら、ワーケーションを行える。

   ワーケーションは、英語のワーク(Work)とバケーション(Vacation)を組み合わせた造語だ。テレワーク等を活用して、普段の職場や自宅とは異なる場所で仕事と余暇の両方をこなすことを指す。

   広島県観光連盟では、全部で8プランを用意した。宮島弥山大本山の大聖院で座禅をしながら働く「座―禅ション」や、別名「うさぎ島」の大久野島でうさぎに癒される「ワーケーぴょん」、400年の歴史を持つ福山城で仕事をする「殿様ーケーション」など、個性豊かなプランが並ぶ。

   参加には、ひろしま公式観光サイトから3月6日までに応募する必要がある。

「ゆったりと広島を味わって」

   サミットについて、広島観光連盟カスタマーコミュニケーション事業部プロデューサーの玉垣雅史さんに取材し、詳しく聞いた。

   広島県の観光業が抱える課題として、有名な観光地以外はあまり知られていないことにあるという。玉垣さんは、「広島県には宮島(厳島神社)や平和公園以外にも、たくさんの名所や魅力があります」とアピール。例として、瀬戸内海アイランドホッピングを紹介した。

   これは、700以上の島が存在する瀬戸内海を、フェリーやサイクリングなどで巡るアクティビティーだ。「ワーケーぴょん」の開催地で、約900羽の野うさぎが生息する大久野島や、別名「レモンとアートの島」生口島など、見所も多い。

   玉垣さんは、「ワーケーションなどをきっかけに広島県の魅力を知ってもらい、(日帰りではなく)長くゆったりと広島を味わってもらいたい」と話した。

   なお広島観光連盟は過去に、新型コロナ感染症による帰省自粛への思いを述べた「ばかたれーっ!!」というポスターで話題になった。ポスターは2020年12月頃、首都圏の駅に掲示され、SNSでは多くの支持を集めた。

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