マグロの解体ショーにタイ丸ごとさばき、ホールチキンは丸ごと解体――。「生活クラブ生活協同組合・埼玉」のスーパー「デポー越谷」(埼玉県越谷市)で2023年3月3日から、こんな豪快な企画が始まった。
これは同スーパーの一周年感謝イベントの一環。ほかにも、パンの詰め放題や試食・試飲ブース、来店プレゼントなど盛りだくさんだ。
チキンもタイも「捨てるところほぼなし」
J-CASTトレンド記者が「デポー越谷」を訪れたのは、イベント初日の3日。試食ブースでは生産者が実際に立ち、同店で販売している製品を使った料理や飲料を提供していた。11時前には来場者も多く、にぎわいを見せていた。
記者は、焼きそばやサラダドレッシングを使った鶏の炒め物、地元・埼玉の企業「小島米菓」のせんべいを試食。直接、レシピのコツや製品のこだわりなどが聞けた。
サラダドレッシングを使った鶏の炒め物は、余ったドレッシングの活用法として試食販売しているという。また、せんべいの素材のこだわりを聞きながら、目の前ではせんべいを焼き、しょう油をつけ、また焼くといった光景が見られた。
店内ではホールチキン(丸鶏)の解体販売と、タイをさばく様子を見学。タイはウロコを剥がすところから始まり、部位別に解体していく鮮やかな手さばきが見られる。担当者によると、タイは捨てるところがほとんどない。頭や骨などもあら汁として活用できるため販売しているという。
チキンの解体は、実は機械化されているそうだ。「手で解体は珍しい」との話。解説をしながら作業を進めてくれる。タイと同様チキンも捨てるところがほとんどなく、鶏ガラも販売している。
これらの「解体ショー」は、実は定期的に開催している。行うたびに関心を持って見学する人は多く、そのまま購入していく客も珍しくないそうだ。
地域密着を目指して
店内を見学すると、リユースできる瓶を使った商品を販売していた。これらの瓶は回収しているという。また、賞味期限や消費期限が迫った食材は、割り引いて売っている。
埼玉県の魚市場直送の鮮魚や地場野菜など、地域に根ざした産品も展開。取材に答えた販売担当者は、今後、地元生産者の商品取り扱いをもっと増やしていきたいと抱負を語った。
「一周年感謝イベント」は、3月5日まで。来店プレゼントとして各日先着100人に「遊佐キャラメルおこし」、先着50人に「小島米菓 祝せんべい」、を用意。また地域で活動している「チアダンス」、「フラダンス」の発表会、子ども向けの輪投げ大会も行うという。