花粉症の季節だ。鼻づまりや喉の違和感に悩む人に向け、カンロは「ノンシュガー花鼻迷惑はなのど飴」を販売してきた。メントール入りで、スッキリ感を味わえるが、2022年4月に生産終了。同社公式サイト「よくある質問」ページに、終売情報が掲載されている。
ツイッターには「他のキャンディじゃダメ」「あれないとヤバい」など、愛用者から悲しみの声が上がっている。カンロ広報に取材すると、「花鼻迷惑」に一定の需要があることは把握していた。再販する可能性はあるのか。
生産再開望む声は届いているが...
結論として、「23年春シーズンは販売予定がない」とカンロ広報。「花粉キャンディ」の市場規模が年々縮小しつつあることや、同社が展開している他のあめ、グミの販売が、近年は非常に好調なこと、生産工場の稼働状況が現在ひっ迫していることを、理由に挙げた。
ただ、同商品は高い人気を誇る。ECサイト「アマゾン」の「花鼻迷惑」製品ページを見ると、レビュー欄には、「鼻水がよく止まる」「舐めていると喉や鼻がスッキリする」といったコメントがある。
生産再開を望む声は、同社カスタマーセンターにも寄せられている。カンロ広報は、近ごろは春先だけでなく、年間を通して花粉に悩む声が出ていることから、「通年販売できるアレルギー対策の商品開発」を今後検討していくと話した。