エピソード性のあるゲーム体験
このワールドを制作した、インディーゲーム(個人や小規模な組織で制作するゲーム)開発者のZhakami Zhako氏に取材した。フィリピンのダバオ市に在住しており、普段はソフトウェアエンジニアとして働いている。ワールドを制作した理由を聞くと、「自分のコンセプトやアイデア、楽しみをほかの人に共有したいからです」と話す。
Zhako氏は先述の「雪風」シリーズが「大好き」と語る。そこで、作中の機体の操縦体験や、いつ「ジャム」がおそってくるかわからない不安感をVR上で再現し、他のユーザーに体験してもらいたいとの思いがあったとのことだ。
コンセプトは、物語やミッションなどを有した「エピソード性のあるゲーム体験」ができるワールド作りだ。有名フライトシューティングゲーム「エースコンバット」シリーズからも操作性についてインスピレーションを受けている。さまざまなエピソードを用意したいと考えているが、現状は記者がプレーしたエピソード1種類しかなく、開発の途中だ。
3Dモデルの航空機を飛行させるとのシステムは、インターネット上で販売されているものを購入している。一方で、ミサイルの挙動やストーリーの管理、戦闘機モニター内のメニュー画面といった多くのシステムは自身で開発した。