鳥インフルエンザに11歳の少女が死亡 人から人への感染が心配になる

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スペインやエクアドルで感染例

   今シーズンに入って、鳥インフルエンザの人への感染は、わずかだが報告されている。

   厚生労働省検疫所のウェブサイトによると、スペインでは2022年9月20日、養鶏場で働く労働者2人から鳥インフルエンザA(H5N1)が検出された。人から人への伝播は、確認されていない。

   2023年1月9日、エクアドルでも、農村部に住む9歳の女児の感染が確認された。裏庭の家禽類と接触していたことが原因とみられている。ラテンアメリカ・カリブ海地域で初めて報告された人への感染症例だという。

   日本感染症学会のウェブサイトによると、人への感染は1997年、香港で初めて報告された(18人発症、うち6人死亡)。さらに2004年以降、ベトナム、インドネシア、エジプト、カンボジアなどで感染例の報告が続き、2015年にはエジプトで年間に136人という最大規模の感染が起きた。しかし、その後は、人への感染報告がほとんどなくなっていた。

   WHOによると、2003年から19年2月までの約16年間の累積患者数は世界で860人、うち死亡数が454人。人が感染すると、致死率が極めて高い。ほとんどの患者は鳥との接触歴があった。日本ではまだ、人への感染例は確認されていない。

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