井村屋「Pizzaぱん」呼び方は「ピッツァぱん」 本格派へのこだわり示す

富士フイルムが開発した糖の吸収を抑えるサプリが500円+税で

   井村屋(三重県津市)は、「井村屋謹製 Pizza ぱん」を 2023 年3月1日に発売する。「ベイクド・デリシリーズ」としての販売だ。ほかに「井村屋謹製 カリーぱん」「井村屋謹製 餡(あん)ぱん」がある。

   「Pizza」に井村屋が振ったフリガナは、「ピザ」ではなく「ピッツァ」。この点がユニークだ。もうひとつ、井村屋といえば中華まんが知られているが、今回は「Pizzaまん」ではなく、「パン」なのだ。

  • 井村屋から、パン!?
    井村屋から、パン!?
  • 具材を包まず、載せている
    具材を包まず、載せている
  • 井村屋から、パン!?
  • 具材を包まず、載せている

食感がよりピザ生地に近づく

   井村屋に取材した。「ピッツァ」の呼び方に込めた思いを担当者は「本格派風にし、こだわったのを伝えたかった」と話した。なお「井村屋謹製」の名前を冠する「カリーぱん」も同様だ。同社から販売している「ピザまん」、そして「カレーまん」よりも、中身にこだわっているという。

   「ピッツァぱん」とピザまんの具体的な違いは、まず具材の状態にあると担当者。「ピッツァぱん」では、ピザ生地の上に具材が載っているように、パンのくぼみに具材が入っている。「ピザまん」のように、包んでいない。

   調理法も異なる。ピザまんは「蒸し」だけだが、「ピッツァぱん」は電子レンジ調理の後にオーブントースターで焼いてカリッとさせるため、食感がよりピザ生地に近づくとの話だ。

「脱・中華まん」として

   「パン」と名づけたのにも理由がある。井村屋の担当者によると、「ベイクド・デリシリーズ」は、「脱・中華まん」として登場したという。

   以前から「蒸して、焼く」調理に取り組んで商品を出していたが、「中華まん寄り」の見た目やネーミングで売り出していた。そのためか、こうした商品は、消費者には、「中華まん」の延長としてとらえられていた。また、中華まんは「冬に食べるもの」という印象が強いのか、秋冬の購入が多かった。

   「ピッツァぱん」のように「パン」という名称の使用により、「年間を通して食べられる」、「パンと同じように焼いて食べる」とのイメージを浸透させたかったのだ。

   中華まんが有名な老舗として、井村屋は「蒸し」にこだわる。「蒸すことで香り高くなります」と担当者は、「ピッツァぱん」と通常のパンの違いを説明した。また、中華まんの技術から発生したパンなので、サクッとして、モチッとした生地に仕上がっていると話した。

姉妹サイト