ビル街を飛び回って戦う
対戦を開始すると「戦術データリンク、オンライン。システム、戦闘モードを起動します」とアナウンスが流れ、格納庫から機体が戦場へ飛び出す。荒廃したビル街のようなエリアだ。建物や道路はその一部が海に飲み込まれている。「海面が上昇して沈んだ街」をイメージして作ったという。
両手のVR用コントローラーを使い、ビルから空へと飛び回りながら戦う。右手のコントローラーのスティックを下に倒すと空中に上昇できる。画面上の照準で敵を捕捉し続けると、ロックオンが可能だ。相手機体の動きを程度自動で狙いながら攻撃できるようになる。
気分はSF作品の戦闘パイロット。左手に装備したガトリング砲やミサイルを放ちつつ、接近して右手の「パイル」での攻撃を試みる。
しかし、にゃこめさんからは距離を置かれながらうまく攻撃を当てられ続け、記者は敗れた。ロボットの耐久力がゼロになると、機体は消失。生身となったアバターが空中からビルへと落ちていく。
にゃこめさんによると、もともと「VRでアーマード・コアっぽいゲームがしたい」と思ったのが制作のきっかけ。「待っていれば(メタバースにそうしたワールドが)できるかな」と考えていたが、一向に登場しなかったため、自身で作ることにした。
2022年10月、「Armored Udon Universal Edition WIP」を公開。その前には試作品のような位置づけで、似たような空間を発表している。両ワールド合わせて、制作には3か月かかったとの話だ。
なお「アーマード・コア」シリーズは、2013年発売の「ARMORED CORE VERDICT DAY」という作品を最後に、22年12月に新作が発表されるまで長らく続編が途絶えていた。この経緯も、自身で同じようなゲームを作ろうと思った背景のひとつだという。
今回はVRヘッドセットでプレーしたが、デスクトップパソコンからでもキーボードとマウスを使って操作が可能だ。操作方法はワールド内で解説されている。