北朝鮮ミサイル「厳重抗議」効果さっぱり 「北京の外交ルート」その実体 

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自民党内からも「なぜ言えない!」

   先の朝日新聞によると、北朝鮮のミサイル発射に対する政府の抗議ぶりは、自民党内にも生ぬるい、不透明、とのいら立ちがあるようだ。

   2019年10月2日、自民党本部で開かれた北朝鮮核実験・ミサイル問題対策本部の会合。「抗議は本当に北朝鮮に伝わっているのか!」。出席議員が外務省の幹部らに、北朝鮮への抗議の手段を問い詰めていた。

   この日朝、北朝鮮が潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)とみられる弾道ミサイルを発射し、日本の排他的経済水域(EEZ)内に落下。弾道ミサイルの発射は国連安全保障理事会の決議違反でもあり、政府は「北京の大使館ルート」を通じて、北朝鮮に「厳重に抗議」をしたと表明していた。

   非公開の会合の出席者によると、外務省の滝崎成樹アジア大洋州局長が「どのような形で抗議したかは申し上げることができない」と答えると、「なぜ言えない!」と不満が噴出した。二階俊博・党幹事長も「しっかり答えないと、(茂木敏充・外務)大臣に来てもらわなきゃならんことになるかもしれないぞ」とすごんだが、滝崎氏は詳細を語らなかったという。

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