日本の若者よ、夢を持とう 人生を楽しむノウハウを習得する「夢検定」

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   夢の資格試験「夢検定」3級の受験日が、2023年3月5日と19日に決まった。オンラインで行われる。NPO法人夢検定協会(大阪府東大阪市)が2月7日に発表した。

   「夢検定」は2021年11月に開始し、この2日の実施で41、42回目となる。

  • 18歳の頃の夢、覚えていますか?
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受験後の日常が楽しくなった

   「夢検定」3級は、夢を書き出すワークショップと筆記試験で構成される。受験生は80分間のワークショップで、夢を30個書き出したのち参加者同士で共有するグループワークを行う。その後の筆記試験では、夢を10個書き出すのと、正誤式の選択問題25問の回答が求められる。25問のうち65%以上の正答率で合格となる。

   検定3級の合格率は95〜99%と高い。夢検定協会代表理事の琵琶博之さんによると、本検定が他の資格試験のように知識獲得が目的ではなく、人生を楽しむノウハウを習得する試験であるためだという。

   夢検定協会は2021年11月、専修学校クラーク高等学院に通う1年生を対象にした3級の試験後、受験生にアンケートを実施。同年12月の発表資料によると、受験前に1人あたり平均14個だった夢が、受験後は平均32個に増えたという。また、有効回答32人中18人が、受験後の日常が「楽しくなった/どちらかといえば楽しくなった」と回答した。

   アンケートの自由記入欄には、「夢は小さくても良いと知って毎日が楽しくなった」「意外に僕ってやりたい夢があった」と、前向きな内容が見られた。

   琵琶さんによると、働き方改革やウェルビーイング(心身、社会的に健康な状態)などの観点から、会社の社員向けに夢検定3級を実施した実績もあるという。

「夢の見つけ方・実現方法を理解する」

「諸外国と比べると、日本の若者が夢を持っている割合は圧倒的に低いのが現実です」

   琵琶さんは、こう指摘する。

   日本財団が2019年に行った18歳意識調査(回答者は各国1000人)によると、「将来の夢を持っている」と答えたのは全体の60.1%だった。調査は日本を含む9か国で行われ、夢を持っている人の割合が最も高いのはインドネシアで97%、次いで中国の96%となった。

   夢の重要性を表すものとして、日本では国の教育政策として策定される教育振興基本計画に記載がある。「夢と志を持ち、可能性に挑戦するために必要となる力を育成する」ことが、基本指針の1つとされている。それでも夢を持てない若者が多いという問題にアプローチするため、「夢検定」は誕生した。

   「夢検定」は3級から1級まで目標が設定されている。3級では「夢の見つけ方・実現方法を理解する」こと、2級ではそれを「実践できる」こと、1級では理解、実践に加え「人にアドバイスできる」ことが合格基準となる。なお、現在実施されているのは3級のみで、受験料は7700円(税込)。

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