「原料費調整制度」で決まる
天然ガスの調達価格が急騰したのは昨年夏ごろ。その後は値下がりしているにもかかわらず、なぜ高値が続くのか、という指摘もある。
「週刊新潮」の23年2月16日号は「天然ガス価格は暴落でも『ガス代急騰』は納得できない」という記事を掲載している。
同誌によると、国際市場で取引される天然ガス価格指標は昨年秋から急速に下がっている。それなのになぜ都市ガス料金は上がっているのか――。日本ガス協会に聞いている。
同協会によると、都市ガス料金は「原料費調整制度」という仕組みで決まる。3~5か月前に輸入した天然ガスの値段を平均化して直近の都市ガス価格に反映している。上限も設けられている。天然ガスが急騰した場合は、少し時間をおいてゆっくり値上がりし、急落した場合は、逆にゆっくり下がる形になる。つまり、国際的な天然ガス価格が、すぐに都市ガス価格に反映されるわけではないという。