高騰する前に長期で契約
ところが、同時にガス会社の経営も悪化しているわけではなさそうだ。例えば東京ガス。日本テレビは1月31日、「東京ガス決算発表 業績見通しを大幅に上方修正...7年ぶりに過去最高益更新へ」と報じている。
2期連続の増収、3期連続の増益。ガス事業で、LNG(=液化天然ガス)を高騰する前に長期で契約していたため調達コストを抑えられたのに加え、電力事業でも、電力販売量が堅調に増えたことが主な要因だという。
昨年4月から今年3月までの1年間の業績見通しも、純利益を1180億円から2360億円に大幅に上方修正。2016年3月期以来、7年ぶりに過去最高益を更新するという。ほかにも好決算を発表している都市ガス会社がある。
天然ガスを「高騰する前に長期で契約」していた、という経営サイドの見通しの良さが大きいようだ。