フェリシモの新レストラン「Sincro」 見て、聞いて、味わう「キッチンのある劇場」

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「ザクザクしたおいしさ」

   発表会中、それぞれのシェフから考案メニューについて説明があった。

   中東さんは、メニューのひとつ「冬の裏六甲」について、こう話す。

「季節ごとに旬の野菜も変わるので、それに合わせて皿の内容も少しずつ変えていけば、裏六甲の季節感を楽しんでいただけるのでは」

   酒井さんは「鶏のあられ揚げ」を取り上げた。兵庫県の特産品「朝倉山椒」をアクセントとして使いたいと考えたという。鶏肉は、あられをつけて揚げることで、「ザクザクしたおいしさ」に仕上げ、これに甘酸っぱい餡(あん)を絡めて、山椒を添えた。崎さんは、「蕪のみぞれ仕立」について「蕪は油脂分と相性がいいので、蕪を炊いて揚げた」と明かした。しっかり蕪が楽しめるようにみぞれと合わせて、「寒空の中、体を温めていただけるような仕立てでご用意しております」。

   「シンクロ」では今後、地元・兵庫県の食材を積極的に活用、食品ロスの低減や未利用魚の利用を考えている。また、シェフの料理教室、店舗で使用する食器や雑貨の開発と販売、家庭向け食品の開発と販売についても計画しているという。

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