ユーザーが自発的に集まる仕組み
文部科学省で「メタバース検討チーム」の代表を務める黒田玄氏は、VR空間ではアバターを通して「現実に近い交流ができる点に本質的な楽しみがある」と話す。しかし、人を呼び込むために持続的なイベントを用意するには、予算上の問題が出てくるという。
黒田氏は、「UGC(一般ユーザーが生み出すコンテンツ)をどう確保するか」が重要と語る。例えば現実の渋谷駅では、路上で弾き語りが行なわれたり、ダンサーが踊ったりすることがある。メタバースでも同様に、ユーザーが自発的に集まりコンテンツが生み出される仕組みが必要との指摘だ。こうした「集まり」を促す仕掛けとして、メタバース上の都市で、パフォーマンス用の「ステージ」設置を例に挙げた。