「ポケモンカードゲーム」専門店の晴れる屋2は、希少カード「ポケモンイラストレーター」の販売を、2023年1月30日に明らかにした。価格は2億円(税込み)だ。同店で取り扱う商品で最高販売額となる。
「7億円」の評価も
「ポケモンイラストレーター」は、非売品のため一般に流通しておらず、その希少性ゆえに「超高額カード」となっている。1997~98年、「月刊コロコロコミック」誌上で3回開催された「イラストアーティストコンテスト」最優秀賞・優秀賞者だけに進呈された。ピカチュウのデザインを考案したとされるイラストレーター、にしだあつこさんが描いている。
このように希少性が高く、数百から数億円の値が付く高額カードは、第三者機関に真贋(しんがん)鑑定を依頼し、10段階評価を受けて発売されることが多い。今回販売中のカードは、10点中8.5点と評価された。過去に最高評価10点を獲得した「ポケモンイラストレーター」には、約7億円の値が付いた。この例を含む過去数年の取引履歴を踏まえ、今回2億円で販売開始することとなったと、晴れる屋公式ユーチューブチャンネルで同社の岩田太社長が明かしていた。
この「2億円カード」について、「晴れる屋2」店長の渡辺翔さんに取材したところ、現在までに7件ほどの問い合わせがあったという。同店の公式ツイッターによると、実際には2022年12月23日から販売している。
どんな人が売買を?
「晴れる屋2」では、多くの「高額カード」を販売している。入手経路を質問した。渡辺さんは、「委託販売としてお預かり、仲介する場合と、高額のカードを持ち込みたいと事前にご相談いただくことが多い」と話す。取引相手の特徴については、「個人情報も含むため細かい背景は差し控えさせていただきますが、(高額カードを売り買いするのは)基本的には一般の人です」とコメントした。
渡辺さんによると、同店で過去に売却したカードの最高額は、YoutuberのHIKAKIN氏が購入した5000万円の「かいりきリザードン」だ。
ところで、今回の「2億円カード」、購入する場合の支払方法はどうなるのか。答えは、「当事者と相談の上で決めさせていただきます」。