サブカルメディア「otalab」は2023年2月1日、「推し疲れに関する実態調査」の結果を発表した。「推し活」をしている人の7割が、「推し疲れの経験がある」と回答した。
調査は、2022年12月21日~23年1月10日に実施。47都道府県在住の10~60代女性1088人が回答した。
「お金がかかりすぎて...」
回答者の「推し」のジャンルと全回答者における割合は、以下の通り。
アイドル:40%、アーティスト:15%、アニメ・漫画:14%、俳優:9%、Youtuber:5%、スポーツ選手:4%、その他:4%、声優:3%、歌い手:3%、Vtuber:2%
まず、推し疲れ経験の有無について。「Vtuber」推しと回答した26人の81.8%が「経験あり」で、割合としては最も高かった。逆に「Youtuber」推しの59人中、推し疲れ経験ありは50.8%で最低だった。
この結果に「otalab」は発表資料の中で、「Vtuber」ならではの距離感の近さが関係しているのではないかと分析した。完成された動画投稿が多い「Youtuber」と、毎日のように行われる配信やチャットで交流できる「Vtuber」とでは、推しに対する気持ちの高まりが異なる可能性がある。その結果、時間やお金を消費しすぎて推し疲れを感じてしまったケースもあったと報告している。
「どんな時に推し疲れを感じるか」の質問は、最大3つまで回答が認められた。最多は、「お金がかかりすぎて疲れてしまった」で254人となった。一方、20人が「その他」を選んだ。この詳細を「otalab」編集部の酒井さんに取材すると、「ライブが当たらないので疲れた」「可愛いから推していたのに、推しがおじさんになってしまった」といったコメントが含まれていたと話した。
「推し疲れの対処法」も、3つまで回答可だ。「推しにかける時間を減らした」(384人)、「一時的に推し活から離れた」(283人)、「推しにかけるお金を減らした」(249人)がトップ3という結果となった。
この質問の「その他」の回答には、具体的にどのような内容があったか。酒井さんによると、「人間関係を見直す」「推しのことは一旦忘れて自分の勉強に没頭する」「逆にライブに行って気持ちを高める」と、さまざまだった。