発売から2年以上続いた「プレイステーション(PS)5」の品薄の解消が、本格化してきたようだ。「抽選販売」の終了発表が2023年1月31日、相次いだ。
アナウンスしたのはメディアショップ「ゲオ」と、家電量販店「ノジマ」。ノジマは、公式ECサイト「ノジマオンライン」での販売が対象だ。
ソニーCEO発言が現実に
PS5は2020年11月12日に発売されたが、日本国内では入手困難な状況が続き、高額転売や販売制限が収まらなかった。
状況改善の予兆が見られたのは、22年12月になってから。12月2日に開催されたイベントで、PS5のメーカーであるソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)最高経営責任者(CEO)、ジム・ライアン氏が、供給体制を整えている旨明らかにした。J-CASTトレンドは2022年12月7日付で報じている。
年が明けた2023年1月には、再びSIE・ライアンCEOが、「これから先、PS5を欲しい人が世界中の販売店で簡単に見つけられるようになるはずだ」と発言している。
これらの説明が現実になってきた。
まず変わったのは家電量販店「ヨドバシカメラ」だ。J-CASTトレンド1月20日付記事では、PS5の「購入条件の変化」を指摘している。22年12月頃まで必要だったクレジット決済機能付きのポイントサービス会員用カード「ゴールドポイントカード・プラス」の提示が不要となり、クレジット機能のない通常の会員証「ゴールドポイントカード」で買えるようになったというのだ。
「通常販売が行える在庫が確保できました」
ヨドバシカメラに続き1月末にゲオ、そしてノジマが購入方法の変更に動いた。
発表によると、ゲオはPS5本体を、同社アプリでの抽選販売から店頭販売に切り替える。理由は、「抽選を行わず通常販売が行える在庫が確保できましたため」。ゲオストア全店が対象だ。
ノジマの「ノジマオンライン」では、PS5本体の抽選販売を終了し、通常販売に切り替える。一人1点までの購入制限は継続される。なお、店舗での販売については言及がなかった。そこで2月1日までに首都圏にあるノジマを訪れたところ、2022年12月31日までに同社モバイル会員になっているのが店頭販売の条件になっていた。一方で店内を見た限り、PS5の在庫が切れている旨の通知はなかった。