「人が集まる場所を作るのが好き」
みきねるさんは、VR関連コンテンツ作りが本業だ。ゲームエンジン(ゲームを制作できるソフトウエア)「Unity」を操作する「エンジニア」をしている。
新型コロナウイルス禍で在宅勤務を行うようになったなか、2021年8月からVRChatにのめりこみ、自然に「作りたい」とワールド制作をするようになった。VRChatでワールドを作るには上述の「Unity」の操作が必要だが、もともと仕事柄その知識もあった。
「Project SPA」のほか、ピアノコンサートホールのようなワールド「Project SmallMusicSpace」や、旅館を模したワールド「Project Wabisabi」など、23年1月31日時点で9か所のワールドを一般公開している。
特に「作っていて本当に楽しかった」のが、「敗北居酒屋かがさき」というワールドだ。もともと、メタバースイベントに入場可能な人数の制限で入れなかった人など、「何かに負けた人」が集まるというコンセプト。自身が作ったワールドのうち、最も他のユーザーに利用されている空間とのことだ。
みきねるさんは、「人が集まる場所を作るのが好き」と語る。自分のワールドの体験を通して他人が喜んだり、作りたいものが形になったりするとうれしいとのことだ。