「メタバースにお墓」応募続々 「バーチャル僧侶」が生み出すVRの世界

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本業はクリエイターじゃないけど

   本業は非クリエイターで、特段の創作活動はしてこなかったと、いとよさんは明かす。メタバースに入るようになったのは、1年前。VRChat上で出会ったユーザーが、回転ずしをつかんで食べられる空間に連れていってくれた。

   会話を楽しみながら仮想のすしを食べると、不思議と満足感があった。このとき、「これからはこの(メタバースの)中で生きていく人が増える」との予感が脳内を走ったという。

   メタバースで「生きる人」がいるなら、「死ぬ人」もいるだろう。いとよさんは、こう考えた。寺のようなワールドを作り、建墓を受け付けるサービスがあれば面白いと感じ、3Dソフトの勉強を開始した。そのすぐ後、2022年3月に「観心寺」を公開。墓の募集をはじめた。

   当初、興味から制作した観心寺だが、「本物の墓地とそう変わらないほど、人の気持ちが入っています」。今では、真剣な気持ちで建墓を申し込んだ人のために「続けることが大事」との責任感があるという。

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