この冬最強の寒波が、運送会社による荷物の配送に影響するかもしれない。ヤマト運輸は2023年1月23日に、24~26日にかけて「全国的にお荷物のお届けに遅れが生じる可能性」があると公式サイトで発表した。
強い寒気が北海道から九州に流れ込むとの予報を受けたものだ。気象庁の23日付発表によると、日本海側を中心に全国的に大雪が発生する見込み。同庁は、大雪や路面凍結による交通障害への警戒を呼びかけている。
北海道ではフェリー欠航が
ヤマト運輸の発表によると、1月24~26日にかけ、暴風雪などによる航空、船舶輸送への影響、道路規制などにより遅配が生じ得る。また安全確保のため荷物の預かり停止や営業所窓口の受付時間短縮、業務を見合わせる場合があるとのことだ。
佐川急便は同日、北海道全域について、天候不良に伴うフェリー欠航などにより荷物の配送や集荷に影響が出ていると発表した。
複数のECサイトも、寒波による配達遅延について注意喚起をしている。オフィス用品の通販サイト「たのめーる」は23日、降雪の影響で交通状況に乱れが生じているため、北海道での商品配送に遅れが出る可能性を公式サイトで説明。
チラシやパンフレットを印刷するサービス「ラクスル」も23日、寒波を背景として一部地域で配送が遅延し得ると発表した。配送の詳細については、各運送会社の案内を確認するように呼びかけている。
昨年末は「クリスマス寒波」で
2022年の年末にも、「クリスマス寒波」と呼ばれる強い寒気が日本に南下し、一部地域で物流の乱れが生じた。
22年12月24日付中国新聞デジタルによると、広島市内のコンビニエンスストアでは同23日から記事時点まで雪の影響で商品供給が滞り、弁当やおにぎりが品薄になる事例があった。また佐川急便の「中国支店広島営業所」(広島市)では、配送と集荷を停止したとのことだ。