クイズより有効な「転売対策」とは
「邪神ちゃん本セット」は、原作コミックの作者・ユキヲさんが自ら同人誌として書いた漫画や、アニメ版スタッフによるイラストを収めた5種の本で構成される。もともとユキヲさんが同人誌即売会「コミックマーケット101」(コミケ、2022年12月30日~31日開催)にて有料で「頒布」(編注:配布すること、コミケ関係者の間でよく使われる表現)した本のセットだ。
栁瀬さんによると、コミケでユキヲさんが「邪神ちゃん本セット」を頒布した時点で、高額転売が発生していた。今回の「邪神ちゃんPOP UP SHOP」で用意した冊数が多くはなかったので、転売目的の購入が多発するとファンが悲しむと考え、今回の対策に至った。
なお23年1月17日には、ユキヲさんが自身のツイッターで「邪神ちゃん本セット」について、「いよいよ28日から通販始まります」と発表している。
栁瀬さんによれば、ポップアップショップでの販売や通販告知を経て、メルカリ上で1.5倍~2倍で転売されていた出品物が売れ残るようになったという。この経緯から転売対策としては、クイズよりも「需要がなくなるまで(商品を)提供していく」のが有効だと認識した、と話した。