マクドナルド駒場東大前店(東京都目黒区)が2023年1月31日で閉店し、23年の歴史に幕を下ろす。東京大学をはじめ近くに学校が多いためか、学生時代に思いをはせ、多くの人が悲しみや驚きの投稿をツイッターに寄せている。
実はこの店、今は珍しい、カタカタで「マクドナルド」と書かれた看板が掲げられている。
現在、街中で見るマクドナルド店舗の看板の多くは、シンボルマークの黄色い「M」と、英字表記の「McDonald's」になっている。この「M」は、「ゴールデンアーチ」と呼ばれる。しかし、平成初期までは、ゴールデンアーチとカタカナの「マクドナルド」が使われていたのだ。
23年1月13日、J-CASTトレンド記者は現地を訪れた。店舗は京王電鉄井の頭線・駒場東大前駅の西口改札を出て、すぐ左手に見えてくる。店の構造が変わっており、自動ドアの先はシャッターが降りているように見える。
「既に終業か」と思ったが、中に入るとシャッター手前左側に通路があり、マクドナルドの注文カウンターが現れた。この日は営業していた。一方、シャッター横には確かに、1月31日での閉店を知らせる張り紙があった。
日本マクドナルドに、駒場東大前店で使用されている看板について取材した。広報によると、カタカナ看板は主に2003年頃に使用していたが、現在も一部店舗で使用されている。主な使用開始と終了時期は、明らかにしなかった。変更の経緯は「店舗のデザイン同様に、新しい店舗のオープンや、店舗の改装などのタイミングでその時代に合わせて」と回答した。
なお、新しくオープンや改装する店舗では、ゴールデンアーチと英字が書かれた看板を使用しているとのこと。今後カタカナ「マクドナルド」は、消えていく運命のようだ。