半世紀の歴史に幕
上述の「CAMPFIRE」内ページでは、ブックマッチの歴史が語られている。かつてはさまざまな業種でノベルティーとして用いられてきたという。薄いうえ、企業による広告をカバーに掲載できるためだ。
しかし安価なライターの登場により、広告用マッチの需要は低下。最盛期では100社以上あったマッチ製造業社は、現在(編注:22年12月7日のクラウドファンディング開始時点)では3社のみになった。とりわけ、ブックマッチを紙軸から一貫して製造しているメーカーは日東社だけが残った。
また、喫煙者人口の大幅な低下を受け、受注数はさらに減少。「約49年」にわたり作り続けてきたブックマッチの製造終了が決まったという。継続的な需要が見込まれない限り生産を続けるのは難しいため、今回がまさしく「最後の製造」となる。