鳥インフルエンザ「1000万羽」超え 症状出なくても殺処分するのはなぜ

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加熱すれば感染性がなくなる

   では、鳥インフルエンザとはどんな病気なのか。

   農林水産省のウェブサイトによると、鳥インフルエンザは、A型インフルエンザウイルスが引き起こす鳥の病気だ。

   家畜伝染病予防法では、鳥インフルエンザを家きん(ニワトリ、七面鳥等)に対する病原性やウイルスの型によって、「高病原性鳥インフルエンザ」、「低病原性鳥インフルエンザ」などに区別している。

   「高病原性」が発生すると、多くの鶏は死んでしまう。「低病原性」の場合は、症状が出ないケースもある。

   国内の家きん飼養農場で「高病原性」や「低病原性」の鳥インフルエンザが発生した場合、家畜伝染病予防法に基づき、発生した農場の飼養家きんの殺処分、焼却又は埋却、消毒、移動制限など必要な防疫措置がとられる。

   このため、発生が確認された農場の家きん、鶏卵などが市場に出回ることはない。これらの防疫措置は、国内の生きた家きんがウイルスに感染することを防止することを目的としているという。

   鳥インフルエンザウイルスは加熱すれば感染性がなくなる。万一、食品中にウイルスがあったとしても、食品を十分に加熱して食べれば感染の心配はない。

   国内ではこれまで、人が家きん肉や家きん卵を食べて、鳥インフルエンザウイルスに感染した例は報告されていない。

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