「iPhone 15」リーク続々 中国での生産落ち込みでアップル業績不振のなか

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「iPhone 15 Ultra」どんな機種に?

   2023年に入ると消費者の関心は既に、今年9月に発売予定のiPhone 15に移り、さまざまな「リーク」が報道されている。これまでに出回っている有力情報は以下だ。

(1) 4モデルを発売、最上位機種は2万6000円値上げ
   発売されるのは6.1インチのiPhone15、6.7インチのiphone15 Plus、6.1インチのiPhone 15 Pro、6.7インチのiPhone 15 Ultraの4モデルが有力。iPhone 15の価格はiPhone 14と同程度になりそうだが、最上位機種「iPhone 15 Ultra」は、「iPhone 14 Pro Max」よりも最大で200ドル(約2万6000円)値上げされ、1299ドル(約17万1000円)になるとの予測が出ている。
   ただしiPhone 15 Plusについては前機種のiPhone 14 Plusが不振で、早々に減産が決まったことから、二の舞を避けるためアップルが価格調整する可能性もある。

(2)Proにパープルが追加?
   iPhone 15 Proのカラーは黒、シルバー、ゴールドに加え、新たにパープルが採用されるかもしれない。同モデルの背面パネルに2.5Dガラスパネルが使われることで、リアカメラ部分との段差が解消され、カメラの出っ張りが小さくなるとも予想されている。

(3)バッテリー性能大幅アップ
   iPhone 15 ProとUltraにはTSMCの3ナノメートル(nm)で開発された「A17 Bionic」が搭載されることが確実視されている。3nmプロセスで製造された「A17 Bionic」チップは、5nmプロセスで製造されiPhone 14 Proに搭載された「A16 Bionic」に比べて消費電力を35%抑えられるといい、バッテリーの持ちが3~4時間延びるそうだ。

   このほか、iPhone 15シリーズは全モデルでノッチが廃止され、USB充電はType-Cポートに切り替わると噂されている。これらはいずれも実用性の向上につながり、ユーザーの期待は大きい。

   2022年前半は中国メーカーが軒並み不振で「アップルの一人勝ち」だったが、生産拠点を中国に置いていたことから、コロナ禍に巻き込まれ急失速してしまった。2023年に巻き返せるか、注目される。

【連載】浦上早苗の「試験に出ない中国事情」

浦上早苗
経済ジャーナリスト、法政大学MBA兼任教員。福岡市出身。近著に「新型コロナ VS 中国14億人」(小学館新書)。「中国」は大きすぎて、何をどう切り取っても「一面しか書いてない」と言われますが、そもそも一人で全俯瞰できる代物ではないのは重々承知の上で、中国と接点のある人たちが「ああ、分かる」と共感できるような「一面」「一片」を集めるよう心がけています。
Twitter:https://twitter.com/sanadi37
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