集計方法の変更が影響
複数の感染症専門家が指摘するのは、「コロナ全数把握簡略化」による影響だ。政府は昨年9月末、突然コロナ感染者数の集計・公表方法を変えた。
日経新聞によると、それまでは都道府県がウェブサイトで公表する感染者数を厚労省が集計していたが、以後は医療機関や保健所が情報一元管理システム「HER-SYS(ハーシス)」に入力した値を用いることになった。
この方式変更が、感染者数のカウントに影響しているというのだ。
毎日新聞は6日、厚労省が感染者の全数把握を簡略化したことで、「以前より感染者数を正確に把握できなくなり、実際には第7波を超えている可能性がある」という東京医科大の濱田篤郎特任教授の見方を伝えている。
NHKも昨年12月26日、感染者数の報告形式が変わって以降、報告の精度が下がり、感染しても受診しない人が増えているとみられるなど感染者数が以前よりも正確に把握できなくなり、実際にはさらに多くの感染者が出ている可能性もある、という専門家の指摘を伝えている。