Z世代がハマる即興ラップ会「サイファー」 コロナ禍にめげない若者たち

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「ビートの上だとみんな平等」

   早稲田大学(東京都新宿区)付近では学生の主催により、かつて「早稲田サイファー」があった。2016年から19年にかけ、大学の施設前や、近隣のJR高田馬場駅前にて毎週開催されていたのだ。「早稲田サイファー」名義のツイッターでは主催者が毎週、実施を告知していたが、ツイッターの更新は2020年7月で止まっている。

   しかし、2022年4月に早稲田大学に入学した「ゑ6(えしっくす)」さんが、新たに「早稲田戸山サイファー」の主催を始めた。6月から、大学付近の公園や高田馬場駅でサイファーを行っている。記者が高田馬場駅前ロータリー広場を取材で訪れた日は、10人弱の参加者が集まっていた。

――即興ラップに触れたきっかけは。

ゑ6 上京をしたころにふとした興味から、ラップをしている知り合いに、秋葉原で開かれていたサイファーに連れていってもらいました。これにハマり、趣味になりました。

――サイファーのどこに引かれたのですか。

ゑ6 コミュニケーションの場と、言葉遊びの場として面白いと感じています。みんな、音楽に乗って楽しそうに話す。年齢層はバラバラですが、1回の限られた出番で発せられる言葉は限られてくるため、敬語が自然と無くなり、「ビートの上だとみんな平等」だと私は思っています。そうして前の人のラップから話題をつなげて話が広がっていき、ときにユニークな韻が出てくるが楽しいですね。
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