「2022年の空気」と称した商品が、フリマアプリ「メルカリ」上に出品されている。西暦が2023年になる前に採取した空気を含むとして、ポリ袋やビニール袋を販売するものだ。
23年1月上旬にかけて複数出品されている。何らかの理由ですでに出品が削除されているケースもあるようだ。
東京や「愛知県産」の空気
J-CASTトレンド記者は23年1月5日12時ごろにメルカリを調べた。「2022年空気」「2022年の空気」と題された商品2品の出品を確認した。
前者はフリーザーバッグのような見た目。商品説明によると「2022年23時59分に採取した東京の空気」(原文ママ)。価格は1万円(税込、以下同)で、商品の状態は「新品、未使用」とのことだ。
後者は膨らんだポリ袋の表面に黒いインクで「2022 23:39 12/31」と書かれている。
商品説明は「あの思い出をもう一度」との触れ込みで、「愛知県産の空気」としている。また早めに購入されなければ「削除されてしまう可能性があります」と添えられている。こちらも「新品、未使用」で、価格は2万2000円だ。
削除済みの出品
グーグルの画像検索機能「2022年 空気 メルカリ」で画像検索をすると、ほかにも2022年の空気と称するメルカリ上の出品ページが5件以上見つかる。ただ、いずれもメルカリ内のページにアクセスすると「この商品は削除されました」とのメッセージが出てくる。
こうした「2022年の空気」と称してポリ袋などを出品する行為は、メルカリ利用規約の違反行為にあたるのか。J-CASTトレンドはメルカリ広報に取材した。
担当者によると、メルカリでは2020年7月に設立した「マーケットプレイスのあり方に関する有識者会議」での議論をもとに、社会において必要なマーケットプレイス(インターネット上の市場)運営の原理原則を定めた「マーケットプレイスの基本原則」を策定。これに基づいた事業運営を行っているという。
「個別の出品物に対する対応方針」については回答を差し控えるとしたうえで、「禁止されている出品物や禁止行為に関してはガイドラインに沿って対応しており、違反を確認した場合は適切に対応させていただきます」と語った。