K-POPの「推し活」コロナ禍の世とこれから 全ては推しのためだけど

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2023年の「推し活」どうなる

――2022年は、それまでのコロナによる「全面自粛」が徐々に緩和され、日本でもK-POPグループのコンサート活動が増えてきました。この影響はありますか。

DJ泡沫 円安の影響もあり、チケットの値段が上がりましたね。コロナ前はギリギリ1万円が多かったですが、今は全体的に数千円ほど上がっていると思います。それでも韓国を含む海外から日本での公演を見に来るファンは増えるでしょうね。
おそらく1番大きな問題は、会場のバリエーションや、数の多い日本でもコンサート会場の確保が難しいケースが増えている点。結果、予想される集客数より小さい会場しか押さえられなかったり、あまり交通の便がいいとは言えない会場になったりして、結果的に人気公演の場合は更にチケットが取りづらい状況かもしれません。

――コロナ禍で始まったライブ配信型の「オンラインコンサート」で、コンサートを生配信するグループも見るようになりました。

DJ泡沫 会場やチケットの問題に伴って、「コンサートが見られるなら現場でなくてもいい」というファン層も出てきていると思います。ライブ配信だけではなく映画館でのライブ・ビューイングもありますし。会場に行かずともライブ鑑賞できる選択肢が増えたので、いわゆる「お茶の間」層が広がっていく可能性はありますね。

――最後に、2023年の「推し活」で変化しそうなことはありますか。

DJ泡沫 日本ではK-POP自体は「サブカルチャー」として定着しているので、大きく何かが変化するイメージはありません。ライブの見方に関しては、配信でも構わないという在宅派か、世界中で行われる全部の公演に通いたいと考えるような、お金も時間もある熱心なファンの増加といった両極化は起きるかもしれませんね。
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