路上駐輪場を利用したことはあるだろうか。ロック機能付きのレールに自転車の車輪を入れ、利用後に自動精算機で支払う方式のものだ。
J-CASTトレンド記者は近ごろ、東京・新宿駅周辺の路上駐輪場を利用した。すると、精算機に備わっている釣り銭の返却口が狭くなっていた。その旨を知らせる張り紙があることにも、気付いた。
2016年ごろから実施
記者が利用したのは「新宿区役所前」交差点付近、靖国通りの北側にある駐輪場だ。釣り銭の返却口は透明で厚手のビニールのような素材に覆われ、上半分は張り紙により固定。なんとかお釣りは取れるが、指が少し入れづらい。
駐輪場運営会社に取材した。新宿だけでなく、東京・渋谷駅周辺など複数のエリアで駐輪場を営業している。話によると、精算機の返却口を狭める実験は2016年ごろから続けている。現在は新宿駅付近が主だが、以前は渋谷駅や神奈川県川崎市の川崎駅、茨城県つくば市・つくば駅でも実施していた。実験を始める少し前から、
「返却口に粘着物を付け、小銭を盗もうとする事案が発生するようになりました」
と、取材に応じた担当者は話す。
対策として、釣り銭を排出する「搬送路」まで利用者の手が届かないようにするためにこの実験を続けているという。なお盗難が収まっている場合は、機器を入れ替えるタイミングに合わせて返却口の縮小化を取りやめているとのことだ。