企業にとってはマネタイズ課題
バーチャルとリアルの文化を共有させるイベントとして「手ごたえはあります」と日聖さん。現実の参加者がVRの世界に興味を持つケース、逆にVRから「#現実同期」に入った人が、今度は阿佐ヶ谷DRIFTの店に訪れるケースもあった。
コロナ禍が沈静化していけば、このように個人がメタバースとリアルをつなげて楽しむ事例は「増えると思います」。
VR上で知り合った音楽仲間から、京都市のクラブ「Club METRO」で、リアルとバーチャルで同時開催されている音楽イベント「シュッとしとるヤツ」について耳にした。2021年12月と2022年5月、11月にそれぞれ実施。「#現実同期」と同じく、現実の店内をVRChat上に再現し、現実・仮想空間をまたいで行われる。近ごろは「シュッとしとるヤツ」以外にも、関西地方のメタバースユーザーが仲間内で普段よく行くバーをVR上に再現し、現実と同期させて遊ぶ例を聞いたことがあるという。
ただ日聖さんは、リアルとメタバースをつなげる企画を行う場合、どのように利益を生み出すか課題があるのではと指摘した。「具体的な費用対効果を企業や自治体が簡単にイメージできるコンテンツは、まだまだ少ないのではないかと思います」。
まずは個人のクリエイターが、実験的にVRとリアルをつなげるコンテンツに取り組み、そうした事例を参考にした企業も参入を始める流れがいつか生まれればいいと、日聖さんは語った。
@L_Ricardo163
— 日聖翼 / Hijiri Tsubasa (@tuaaasa) September 16, 2022
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