バーチャル音楽イベント特有の文化
もともとDJとして音楽イベントに参加してきた日聖さん。コロナ禍をきっかけに、知り合いのDJがVR上でも活動するようになったと聞き、自身でもバーチャルDJを始めた。
VR上のみでDJ活動するユーザーのレベルの高さに感心したと、日聖さんは話す。また、世界中のあらゆる場所からアクセスでき、DJへの賞賛の意をこめて空中にハートマーク型のオブジェクトを散らすといった独特の感情表現が可能なVRの音楽イベントには、現実とは異なる文化があると感じたという。
「バーチャルのカルチャー(文化)を現実に引きこみ、逆に現実の人にはバーチャルのカルチャーを知ってもらう。相互作用を引き起こせないかなと考えました」
阿佐ヶ谷DRIFTの店長と交流するうちに、「何か店でイベントを実施してみないか」と提案され、「#現実同期」の実施に至った。日聖さんによると、22年7月から11月にかけ、計3回実施した。