メタバースがリアルとつながる近未来 イベントを2つの世界で「同期」し楽しむ

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現実とVRで音楽イベント

   リアルとメタバースの「同期」は、個人レベルでも出ている。

   バーやクラブ内の音楽イベントで選曲や楽曲再生し、会場を盛り上げるDJ(ディスクジョッキー)。メタバース上の音楽イベントでは、バーチャルDJと呼ばれるユーザーがパフォーマンスをする例がある。

   こうしたVR上の空間と、現実の空間をつなげる「#現実同期」という音楽イベントが存在する。実在するミュージックバー「阿佐ヶ谷DRIFT」(東京都杉並区)と、同店をVRChat上で再現した「VR版阿佐ヶ谷DRIFT」が会場となる。

   VR阿佐ヶ谷DRIFTは、「#現実同期」を主催する、DJやVRワールドクリエイターとして活動している日聖翼さんが制作した。

   「#現実同期」が始まると、現実の阿佐ヶ谷DRIFT店内の壁には、プロジェクターでVR阿佐ヶ谷DRIFTの映像が投影される。現実の来場客は、VRChat上で阿佐ヶ谷DRIFTに訪問しているアバターの姿を、その映像により視認できるのだ。逆に、VR阿佐ヶ谷DRIFT内の壁には現実の店の空間が映し出される。アバターとして訪問している客は、現実の来店客の様子がわかる。

   店内でDJがパフォーマンスを行うと、流した曲が現実・VR双方の会場に流れる。その出番が終わると、今度はバーチャルDJの出番だ。VR空間から発信した音楽が、現実・VR両方の阿佐ヶ谷DRIFTに響き渡る。両空間の人間やアバターは、同じ音楽を聴きながら、まるでお互いが同じ空間にいるかのようにイベントを楽しめる。

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