カタールW杯で花開いた森保ジャパン 2026年へ「2期目」の勝負

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ビルドアップが課題

   森保監督の続投は正しい選択なのか?

   筆者が森保ジャパンの問題点だと感じるのがビルドアップ。再現性はほとんどなく、ゆえに久保や堂安など前線から今大会の戦術への違和感があがったのだと思う。カウンターは素晴らしかったものの、前線の選手たちに後ろからボールが運ばれることは、まれだった。

   森保監督続投後のコーチ陣は発表されていないが、今大会になかったビルドアップの組み込みやゾーンディフェンスを洗練させてくれるコーチはマストだと思う。高いコーチ力が求められるため、クラブとの兼業でのテクニカルダイレクターを認める手もあるだろう。

   森保監督自身もコーチの重要性を語っており、カウンターとポゼッションを併用できる優秀な参謀の入閣には肯定的なはずだ。組閣には、JFA(日本サッカー協会)の手腕が問われる。

   また、JFAは欧州に拠点を持っているので、森保監督はそこを足場に欧州サッカーと触れ合い、さらなるアップデートをして欲しい。

   今大会で見えた新時代が、2026年にW杯が開かれるカナダ・メキシコ・米国の地でどう広がっていくのか。4年後が楽しみで仕方がない。(選手敬称略)

=この連載おわり=

石井紘人(いしい・はやと)
ラジオやテレビでスポーツ解説を行う。主に運動生理学の批評を専門とする。著書に『足指をまげるだけで腰痛は治る』(ぴあ)『足ゆび力』(ガイドワークス)など。『TokyoNHK2020』サイトでも一年間に渡り、パラリンピックスポーツの取材を行い、「将棋をスポーツ化した競技『ボッチャ』」などを寄稿。 株式会社ダブルインフィニティ代表取締役でもあり、JFA協力、Jリーグと制作したDVD『審判』、日本サッカー名シーン&ゴール集『Jリーグメモリーズ&アーカイブス』の版元。現在『レフェリー』の販売中。

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