非常時の備えにも
同時調理は「時短」だけでなく「防災」にもつながるという。
「同時調理はあくまで手法のひとつです。しかしイザというときに役立ちます。災害などで断水や停電、ガスが止まった際に、カセットこんろと備蓄の水があれば安心です」
非常時は、水を自由に使えない状況が一定期間続く可能性がある。そうなると、「いかに効率よく水を使い、無駄を省くかが重要」と担当者。備蓄の水がなくなっても、アイラップさえあれば、汲み置きの水や風呂の水で湯せんできる。念のため、アイラップは二重にするとよい。
「イザというときの失敗は、平時と違い、取り返しがつかないこともあります(限りある物資など)。洗い物を減らし、複数の食材を一度に加熱できる本手法は、普段の生活に取り入れて練習しておきたいですね」